東京都 郷土食
東京都
東京は、おだやかな太平洋側気候で夏は降水量が多く、冬には冷たい季節風が吹きます。都の西部は山間部で内陸部は盆地、そして東京湾沖の伊豆七島 (いずしちとう)は暖流の黒潮で冬でも暖かく漁業中心の暮らしがあります。東京都の総面積の5%に過ぎませんが特性を生かした耕地から四季折々の農産物があります。東京の食文化には歴史があります。江戸時代、東京湾の漁業が豊かだったことから あさりが多くとれることから佃煮(つくだに)が作られました。現在もあさりが東京湾の漁業の10%ですが郷土料理として深川めしを残しています。内陸部では麦を栽培しうどんや ゆでまんじゅうが郷土料理として受け継がれています。全国の食文化の集まる東京は、先人の知恵を受け継いでいます。
ゆでまんじゅう(ゆでまんじゅう)
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 187kcal |
たんぱく質 | 4.4g |
脂質 | 0.7g |
カルシウム | 11mg |
鉄 | 0.6mg |
ビタミンA | 0μgRE |
ビタミンB1 | 0.06mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンC | 0mg |
食物繊維 | 1.7g |
食塩 | 0.1g |
マグネシウム | 0mg |
亜鉛 | 12mg |
由来
東京の多摩(たま)地域は、お米がとれないので小麦を栽培し、じごなを主体とした料理の食文化があります。ゆで まんじゅうはその一つで、お盆の時期に多くの家庭で作られ、集まった親族にふるまわれています。
材料・分量
1 | 地粉 | 15g |
2 | 小麦粉 | 15g |
3 | 上新粉 | 3g |
4 | 白玉粉 | 3g |
5 | 水 | 13g |
6 | 小豆 | 5g |
7 | 砂糖(上白糖) | 10g |
8 | 食塩 | 0.1g |
作り方
- 小豆(あずき)、砂糖、塩であんを作る。
- 地粉、小麦粉、上新粉、白玉粉をよくまぜ、水を加えてよくねる。
- 30分ほどねかせて、生地を作る。
- 生地を小分けにし、あんを入れて一つ一つ丸め、15分ゆでる。
子どもたちが作るための手順
※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
(小豆あん)⑥あずき→⑦砂糖→⑧塩
(ゆでまんじゅう)①地粉→②小麦粉→③上新粉→④白玉粉→⑤水
給食献立例
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 638kcal |
たんぱく質 | 22.8g |
脂質 | 16.5g |
カルシウム | 380mg |
鉄 | 3.2mg |
ビタミンA | 326μgRE |
ビタミンB1 | 0.41mg |
ビタミンB2 | 0.54mg |
ビタミンC | 43mg |
食物繊維 | 7.7g |
食塩 | 2.3g |
マグネシウム | 95mg |
亜鉛 | 2.4mg |
献立例
- ・雑炊(ぞうすい)
- ・牛乳
- ・うどのかき揚げ
- ・小松菜のごまあえ
- ・ゆでまんじゅう
- ・みかん
放送資料
ゆで饅頭は、この地域に伝わる郷土料理の一つです。東京の小平・国分寺・立川・多摩地域は、お米がとれないので小麦を栽培し、地粉を主体とした料理の食文化があります。ゆで饅頭は、おぼんの時期に多くの家庭で作られ、集まった親
族にふるまわれています。ほかに小平市の地場産としてうどがあります。
白くてつやがあり、表の皮にはうぶ毛があります。1本の長さは、約70~80㎝あり、独特な香りとさわやかな歯ざわり、風味を楽しめる春野菜です。11~2月にとれる「寒うど」と3~5月にとれる「春うど」があります。
うどは、地下2~3m のところに人がやっと入ることができる穴があり、その中で1ヶ月ほどかけて育てられます。農家の人は、うどを傷つけないように穴から取り出すのが重労働だそうです。
参考資料
- ・「たべもの歳時記」 東京農林統計協会発行
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