埼玉県 郷土食

埼玉県

埼玉県は東京に隣接し、都心へのアクセスもよく、多くの住宅地や商業都市をもつ県で、電車や高速道路なども整備されています。また、県西部や秩父には川や山や緑に恵まれた自然も数多くあり、県北部や東部は田んぼや畑が多く、農産物が豊かです。小松菜やほうれん草、ブロッコリー、きゅうり、大豆などは、全国的にみても多く生産されています。

地図

かてめし(かてめし)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 330kcal
たんぱく質 7.8g
脂質 4.3g
カルシウム 96mg
1.6mg
ビタミンA 161μgRE
ビタミンB1 0.09mg
ビタミンB2 0.06mg
ビタミンC 2mg
食物繊維 3.0g
食塩 1.0g
マグネシウム 49mg
亜鉛 1.7mg

由来

かてめしは「糅飯(かてめし)」と書き、混ぜ合わせるという意味の「糅てる」が語源で、埼玉県全域に伝わる郷土料理の一つです。
昔、お米は貴重な食べ物だったため、季節の野菜や山菜、きのこなどの糅(かて)をまぜて、量を増やして食べたことからこの名前がついたと いわれています。また糧(かて)という字をあてることがあります。

材料・分量

1 精白米(強化米0.3%) 70g
2 84g
3 ごぼう(0.3cm いちょう切り) 20g
4 にんじん(0.3cm いちょう切) 10g
5 干しずいき(乾)(1cm) 3g
6 油揚げ(0.5cm 短冊切り) 5g
7 凍り豆腐(0.5cm 短冊切り) 3g
8 さやいんげん(3cm カット) 10g
9 刻み昆布(3cm×3mm) 0.5g
10 サラダ油 1g
11 砂糖(きび糖) 1.5g
12 こいくちしょうゆ 3g
13 清酒 1g
14 食塩 0.4g
15 かつお節 1g
16 15g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・刻み昆布は塩出しする。
  • ・ずいきは水でもどしてゆでる。
  • ・凍り豆腐は水でもどしてかるくしぼる。
  • ・さやいんげんはゆでる。
  • ・かつお節と水でだしをとる。

作り方

  • ごはんを炊く。
  • なべにサラダ油を熱し、ごぼう、にんじん、 もどしずいき、刻み昆布の順に炒める。
  • 炒めたものにだし汁を入れ、一煮立ちしたら凍り豆腐、油揚げと調味料を入れて、煮汁がなくなるまで煮込む。
  • 3にさやいんげんを入れて具を仕上げる。
  • 炊き上がったご飯と具を混ぜ合わせる。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
①②→⑩サラダ油→③ごぼう→④にんじん→⑤干しずいき→⑨刻み昆布→⑮⑯だし汁→⑦→⑥→⑬⑪⑫⑭→⑧さやいんげん→ごはん

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 661kcal
たんぱく質 29.1g
脂質 21.3g
カルシウム 400mg
3.1mg
ビタミンA 632μgRE
ビタミンB1 0.74mg
ビタミンB2 0.58mg
ビタミンC 32mg
食物繊維 5.1g
食塩 2.6g
マグネシウム 131mg
亜鉛 4.2mg

献立例

  • かてめし
  • ・牛乳
  • ・豚ロースのスタミナソースかけ
  • ・ごま和え
  • ・果物(小玉すいか)

放送資料

今日は埼玉県の郷土料理「かてめし」を紹介します。
かてめしは、埼玉県に昔から伝わる郷土料理です。かてめしの語源は混ぜ合わせるという意味の「糅てる」が語源です。昔はお米が貴重な食べ物だったので、季節の野菜やきのこなどを混ぜて量を増やして食べていたことから、この名前がつきました。里芋の茎を干して作る、芋がらを入れるのが特徴です。
かてめしは季節の野菜がたくさん入っています。自然の恵みに感謝して、残さず食べましょう。

一口メモ

かてめしは、1月の山の神、ひなの節句、八十八夜、七夕さま、お盆の入りなどに作る行事食である。山菜を入れた山菜かてめし等もよく作られている。

参考資料

  • ・「聞き書 埼玉の食事の本」 農山漁村文化協会