埼玉県 郷土食
埼玉県
埼玉県は東京に隣接し、都心へのアクセスもよく、多くの住宅地や商業都市をもつ県で、電車や高速道路なども整備されています。また、県西部や秩父には川や山や緑に恵まれた自然も数多くあり、県北部や東部は田んぼや畑が多く、農産物が豊かです。小松菜やほうれん草、ブロッコリー、きゅうり、大豆などは、全国的にみても多く生産されています。
くわいごはん(くわいごはん)
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 308kcal |
たんぱく質 | 7.8g |
脂質 | 2.9g |
カルシウム | 26mg |
鉄 | 1.1mg |
ビタミンA | 77μgRE |
ビタミンB1 | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.05mg |
ビタミンC | 1mg |
食物繊維 | 1.0g |
食塩 | 0.9g |
マグネシウム | 31mg |
亜鉛 | 1.7mg |
由来
埼玉県の草加市(そうかし)、越谷市(こしがやし)は、湿地帯が多く、古くからくわいの生産が盛んでした。綾瀬川 (あやせがわ)付近の土には鉄分が多く含まれていて、くわいの色や質を高めています。20年前にはくわい畑も多かったのですが、最近では、作業がむずかしいことから生産者が減少してきています。
くわいは大きな芽が出るので、縁起がよいとされ、お節料理には欠かせない食材となっています。
材料・分量
1 | 精白米 | 70g |
2 | 水 | 84g |
3 | 清酒 | 1.2g |
4 | 食塩 | 0.5g |
5 | こいくちしょうゆ | 15g |
6 | 鶏もも肉(小間切れ) | 6g |
7 | にんじん(せん切り) | 10g |
8 | くわい | 15g |
9 | 油揚げ(せん切り) | 6g |
10 | グリーンピース | 3g |
11 | 砂糖(上白糖) | 1g |
12 | こいくちしょうゆ | 3g |
13 | 食塩 | 0.3g |
14 | 水 | 15g |
下ごしらえ・作り方
下ごしらえ
- ・油揚げは油抜きする。
- ・くわいは洗って皮をむき、水気をきって170度で素揚げする。(芽も使う)
- ・グリーンピースはゆでる。
作り方
- 精白米は酒、塩、こいくちしょうゆと水を入れて炊く。
- 水、砂糖、こいくちしょうゆ、塩を煮立てて鶏もも肉、にんじん、油揚げの順に入れて煮る。
- 2と揚げたくわいをごはんの上にのせて20分ほど蒸らし、グリーンピースとともに混ぜ合わせる。
子どもたちが作るための手順
※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
①②③④⑤→⑭⑪⑫⑬→⑥鶏もも肉→⑦にんじん→⑨油揚げ→ごはん→⑧くわい→⑩グリーンピース
給食献立例
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 638kcal |
たんぱく質 | 27.5g |
脂質 | 21.4g |
カルシウム | 434mg |
鉄 | 2.0mg |
ビタミンA | 302μgRE |
ビタミンB1 | 0.74mg |
ビタミンB2 | 0.55mg |
ビタミンC | 40mg |
食物繊維 | 4.1g |
食塩 | 3.3g |
マグネシウム | 97mg |
亜鉛 | 3.3mg |
献立例
- ・くわいごはん
- ・牛乳
- ・魚の一夜干し(ほっけ)
- ・れんこんの金平
- ・果物(みかん)
放送資料
みなさんのお家の近くで「くわい」畑を見たことがありますか?
くわいは田んぼのような泥の中にできます。泥の中から、大きな鍬(くわ)の形ににている大きな葉っぱが出ていたら「くわい」かもしれません。
クワイは大きな芽がついているので、「芽がでるように」ということで縁起(えんぎ)がいいのでお正月に食べるおせち料理に使われています。今日はくわいを使った混ぜごはんにしました。
一口メモ
オモダカ科の水生多年草で塊根(かいこん)部を食べる。中国から平安朝初期に日本に渡来した。クワイの語源はクワイグリ(若い栗の味に似ているから)の略とか、カワイモ(河芋)の転訛(てんか)とか、葉の形からクワ(鍬)に似ているイ(芋)からついたなど様々な説がある。漢字は茎の先端の根のついた状態が、姑が子に乳を与える姿に似ているからとか言われている。
参考資料
- ・「たべもの日本史総覧」 西山松之助 著 人物往来社
- ・「標準原色図鑑全集」 保育社
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