沖縄県 郷土食
沖縄県
沖縄県は、亜熱帯性気候で1年を通し温暖な気候に恵まれています。青く澄んだ海や青い空と豊かな自然環境が残る「独自の歴史と文化」を持つ日本最南端の島です。
かつて「琉球王国」と呼ばれ、日本とアジア諸国を結ぶ中継貿易を担う独立国家として独自の文化を形成してきました。伝統工芸品や伝統食など他府県にはない個性豊かな数多くの物産が琉球王朝の文化遺産を今に伝えています。
独特な食材や調理方法を用いた沖縄の料理は、琉球を揺るがす大きな出来事をきっかけに発達をみせたといわれています。14世紀から19世紀までつづいた琉球王朝時代、特に中国や日本、薩摩との歴史的なかかわりの中で生まれ発達しました。
ゴーヤーチャンプルー ( ごーやーちゃんぷるー)
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 168kcal |
たんぱく質 | 10.8g |
脂質 | 11.9g |
カルシウム | 91mg |
鉄 | 1.9mg |
ビタミンA | 77μgRE |
ビタミンB1 | 0.13mg |
ビタミンB2 | 0.23mg |
ビタミンC | 76mg |
食物繊維 | 2.9g |
食塩 | 1.2g |
マグネシウム | 51mg |
亜鉛 | 1.2mg |
由来
「チャンプルー」は、沖縄を代表する家庭料理の一つです。いろいろな食材を混ぜるという意味があります。
チャンプルーの語源は、マレー語やインドネシア語の「チャンプール」にあるといわれていますが、調理法については、交易のあった中国や東南アジアの影響を少なからず受けているようです。
さて、その「チャンプルー」の欠かすことの出来ない食材が豆腐です。豆腐とゴーヤーを炒めれば「ゴーヤーチャンプルー」、豆腐ともやしを炒めれば「マーミナ(もやしの方言)チャンプルー」と使う食材によって名前が変わってきます。
沖縄には「チャンプルー」と「イリチー」2種類の炒め物ですが「イリチー」は豆腐は使わない炒め物です。
材料・分量
1 | にがうり(たて2つわり0.3㎝スライス) | 100g |
2 | 沖縄豆腐 | 50g |
3 | 鶏卵 | 30g |
4 | 糸けずり節 | 2g |
5 | 食塩 | 0.8g |
6 | こいくちしょうゆ | 5g |
7 | サラダ油 | 5g |
下ごしらえ・作り方
下ごしらえ
- ・にがうりは、たて2つわりにし、中の種とわたをスプーンで取りのぞきスライスし、うす塩をしておく。
作り方
- にがうりがしんなりしたら軽くしぼっておく。
- なべにサラダ油を熱し、沖縄豆腐を手で大きめにちぎって色づくまでいためて取り出しておく。
- なべにサラダ油をたし、にがうりを入れていため、食塩を加え2の沖縄豆腐といため合わせる。
- 鶏卵をとき、3に流し入れて全体に混ぜ合わせ、仕上げに糸けずり節とこいくちしょうゆを加える。
子どもたちが作るための手順
※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑦→②→①⑤→②→③→④→⑥
給食献立例
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 670kcal |
たんぱく質 | 30.5g |
脂質 | 24.9g |
カルシウム | 406mg |
鉄 | 4.0mg |
ビタミンA | 177μgRE |
ビタミンB1 | 0.44mg |
ビタミンB2 | 0.65mg |
ビタミンC | 81mg |
食物繊維 | 5.7g |
食塩 | 3.3g |
マグネシウム | 144mg |
亜鉛 | 3.9mg |
献立例
- ・麦ごはん
- ・牛乳
- ・ゴーヤーチャンプルー
- ・もずくの酢の物
- ・ヘチマのみそ汁
放送資料
夏野菜の王様といわれているゴーヤー。ゴーヤーの持つ苦みが真夏の暑気を払う適度の刺激となり、また黄緑色が料理にすがすがしさを与えます。
夏の長い沖縄にとって欠かせない大事な野菜です。ひと昔前までは、どの家の庭にも夏は黄色い花をつけたゴーヤー棚があり、沖縄の夏の風情のひとつでした。その下で涼めば夏負けもしないと言われています。
一口メモ
ゴーヤーの別名は「つるれいし」「ながれいし」とも呼ばれている。漢名は「涼瓜」という。
沖縄の伝来は550年程度と記した文献もあるが定かではない。属名はモモルディカだが、これはラテン語で「かむ」という意味で、種のまわりが歯でかんだ後のようなギザギザの形になっていることに由来している。
参考資料
- ・沖縄食の大百科
- ・沖縄の食の素材と家庭料理 沖縄出版
- ・沖縄ぬちぐすい辞典 阿南満三
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