沖縄県 郷土食

沖縄県

沖縄県は、亜熱帯性気候で1年を通し温暖な気候に恵まれています。青く澄んだ海や青い空と豊かな自然環境が残る「独自の歴史と文化」を持つ日本最南端の島です。
かつて「琉球王国」と呼ばれ、日本とアジア諸国を結ぶ中継貿易を担う独立国家として独自の文化を形成してきました。伝統工芸品や伝統食など他府県にはない個性豊かな数多くの物産が琉球王朝の文化遺産を今に伝えています。
独特な食材や調理方法を用いた沖縄の料理は、琉球を揺るがす大きな出来事をきっかけに発達をみせたといわれています。14世紀から19世紀までつづいた琉球王朝時代、特に中国や日本、薩摩との歴史的なかかわりの中で生まれ発達しました。

地図

沖縄そば(おきなわそば)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 366kcal
たんぱく質 20.94g
脂質 10.4g
カルシウム 24mg
1.2mg
ビタミンA 14μgRE
ビタミンB1 0.38mg
ビタミンB2 0.14mg
ビタミンC 1mg
食物繊維 2.3g
食塩 3g
マグネシウム 57mg
亜鉛 1.7mg

由来

「沖縄そば」は400年から500年前に中国から伝えられました。これに改良を加え、琉球王国宮廷料理としての「沖縄そば」が確立しました。王族や貴族の食べ物であった「沖縄そば」は、明治時代になると庶民でも食べられるようになりましたが、やはり豊かな人たちの食べ物でした。庶民が食べられるようになったのは、戦後になってからです。

材料・分量

1 沖縄そば 144g
2 鶏がら 20g
3 豚だし骨 20g
4 かつお節 3.2g
5 150g
6 食塩 1.6g
7 こいくちしょうゆ 2g
8 泡盛(清酒) 8g
9 豚かたロース(平たい大切り) 40g
10 砂糖(三温糖) 1g
11 本みりん 1g
12 泡盛(清酒) 1g
13 こいくちしょうゆ 3g
14 鶏卵 10g
15 サラダ油 2g
16 かまぼこ(0.5㎝スライス) 16g
17 葉ねぎ(小口切り) 2.4g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・豚かたロースはかたまりのままゆでておく。
  • ・豚だし骨ととりがら、かつお節でだし汁をとる。

作り方

  • だし汁に食塩、こいくちしょうゆ、泡盛(清酒)で味をととのえる。
  • ゆでておいた豚かたロースを切る。
  • 砂糖(三温糖)、本みりん、泡盛(清酒)、こいくちしょうゆ、だし汁を煮立て、切った豚かたロースを入れて煮ふくめる。
  • 鶏卵をとき、うす焼き卵をつくりせん切りにする(錦糸卵を作る)。
  • 丼に熱湯を通したそばをもり、その上に豚かたロース、かまぼこ、錦糸卵、葉ねぎをのせ、1のそば汁を注ぐ。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
②③④⑤→⑥⑦⑧→⑨⑩⑪⑫⑬→⑭⑮→①→⑯→⑰

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 625kcal
たんぱく質 31.2g
脂質 17.9g
カルシウム 297mg
1.9mg
ビタミンA 334μgRE
ビタミンB1 0.55mg
ビタミンB2 0.55mg
ビタミンC 45mg
食物繊維 4.9g
食塩 4.3g
マグネシウム 106mg
亜鉛 2.9mg

献立例

  • 沖縄そば
  • ・牛乳
  • ・もずくのかき揚げ
  • ・パパイヤの梅肉あえ
  • ・みかん

放送資料

10月17日は「沖縄そばの日」です。
沖縄そばは、小麦粉を原料にした、きしめんに似た麺です。製造工程中で麺に油をまぶすことが特徴です。沖縄そばは、そば粉を使用していないので、そばと呼ばない時期がありました。長年、県民に親しまれている沖縄そばと呼べるように国に働きかけて認定を受けました。これを記念して毎年10月17日を「沖縄そばの日」にしました。
今では「沖縄そば」は県民に愛されています。

一口メモ

日本そばは、小麦粉と黒いそば粉を混ぜて作られる。そば粉の香りが香ばしい。冷やしてもおいしいざるそばは人気があり、食べるというより飲みこむようにして、のどごしを楽しむ料理である。
沖縄そばは、小麦粉を「木灰」や「かんすい」でひきしめて作るため、黄色っぽく麺に弾力があるのが特徴で歯ごたえが魅力である。

参考資料

  • ・沖縄食の大百科