新潟県 郷土食

新潟県

新潟県は、日本海側のほぼ中央に位置し、面積は6,337平方キロメートルで全国第5位、全国で最長の信濃川などの河川が日本海へ流れ込むことから広大で肥沃(ひよく)な平野が広がり、日本一といわれる米・コシヒカリを産出する稲作を始め、農業、漁業が盛んで、美味しい食べものの宝庫として有名です。冬は雪に閉ざされ白一色におおわれますが、一幅の水墨画のようにひときわ美しい景観をみせてくれます。最近の話題は、県の鳥である「トキ」が、2008年秋に自然放鳥され、27年ぶりに佐渡の空に風切羽の鮮やかな淡紅色(トキ色)をのぞかせながら力強く大空へ羽ばたきました。

地図

きりざい(きりざい)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 55kcal
たんぱく質 4.0g
脂質 2.5g
カルシウム 52mg
0.9mg
ビタミンA 148μgRE
ビタミンB1 0.01mg
ビタミンB2 0.13mg
ビタミンC 6mg
食物繊維 2.5g
食塩 0.5g
マグネシウム 32mg
亜鉛 0.5mg

由来

「きりざい」は、昔から魚沼地方で食べられている郷土料理のひとつです。「きり」は切ること、「ざい」は野菜の「菜」のことを表し、野菜を細かく刻んであえるという意味です。肉や魚などがあまり食べられなかった時代に、大切なたんぱく源の納豆をできるだけ大事に食べるために、野菜や漬物をこまかく刻んで量を増やして食べました。今は、当たり前のように納豆が入っていますが、昔は納豆が入るのは、ハレの日の ごちそうでした。

材料・分量

1 だいこん(みじん切り) 15g
2 にんじん(みじん切り) 5g
3 野沢菜(みじん切り) 15g
4 しその実漬 3g
5 糸引納豆 20g
6 こいくちしょうゆ 0.5g
7 いりごま 1g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・ごまは炒っておく。

作り方

  • だいこん、にんじんはゆでる。
  • だいこん、にんじん、野沢菜、しその実漬、糸引納豆、こいくちしょうゆ、ごまを全部混ぜ合わせる。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
①だいこん→②にんじん→③野沢菜→④しその実漬→⑤糸引納豆→
⑥しょうゆ→⑦いりごま

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 700kcal
たんぱく質 22.6g
脂質 17.9g
カルシウム 330mg
3.0mg
ビタミンA 513μgRE
ビタミンB1 0.28mg
ビタミンB2 0.57mg
ビタミンC 38mg
食物繊維 5.8g
食塩 2.5g
マグネシウム 114mg
亜鉛 3.3mg

献立例

  • ・ごはん
  • ・牛乳
  • ・車麩のフライ
  • きりざい
  • ・豆腐だんご汁
  • ・みかん

放送資料

「きりざい」は、昔から魚沼地方で食べられている郷土料理のひとつです。「きり」は切ること、「ざい」は野菜の「さい」を表し、野菜を細かく切って混ぜ合わせるという意味があります。肉や魚などがあまり食べられなかった時代に、大切なたんぱく質源の納豆をできるだけ大事に食べるために、野菜や漬物を細かく刻んで量を増やして食べました。栄養的にも納豆だけよりもバランスが良くなっています。納豆は嗅いや味に好みがありますが、野菜を混ぜることで食べやすくなります。納豆はからだにとてもよい食べ物なので、食べ方を工夫してぜひ好きになってください。

一口メモ

「納豆」という名前は、昔、お寺の納所(なっしょ)というところで作られたことに由来すると言われている。その他、「煮豆」を神棚に供えたところ、しめなわに付着していた納豆菌の働きで納豆になった、神に納めた豆=「納豆」という説もある。
納豆のネバネバは、他の食べ物と一緒にすると、そのたんぱく質の消化吸収が良くなる。ビタミンB2も原料の豆のときより約5倍にも増え、また、納豆は血管をつまらせる病気を防ぐ働きもする。からだにとてもよい食べ物である。

参考資料

  • ・「ウイキペデイア(Wikipedia)」 フリー百科事典