三重県 郷土食

三重県

三重県は、南北に細長いという地理的特徴や気候・風土によって、北勢・中南勢・伊賀・伊勢志摩・東紀州の5つの食文化圏にわけることができます。北勢から中南勢にかけて広がる伊勢平野からは主食である米をはじめとする里の幸、東に伊勢湾を望みリアス式海岸を経て太平洋に続く広大な熊野灘 (くまのなだ)からは海の幸、さらに南・西・北側に連なる鈴鹿(すずか)山脈や大台山系(おおだいさんけい)から山の幸など多くの食材に恵まれている。

地図

さぶらぎごはん(さぶらぎごはん)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 327kcal
たんぱく質 8.4g
脂質 2.6g
カルシウム 28mg
1.5smg
ビタミンA 0μgRE
ビタミンB1 0.10mg
ビタミンB2 0.03mg
ビタミンC 0mg
食物繊維 2.1g
食塩 0.9g
マグネシウム 40mg
亜鉛 1.4mg

由来

「さぶらぎ」とは「田開き(たびらき)」という意味です。田植えは苗代(なわしろ)から苗取りをして行いますが、苗取りの日、苗が丈夫によく育つようにと、大豆のはいった「さぶらぎごはん」を供えて、田の神様にお願いをしました。
「さぶらぎごはん」でおにぎりを作り、ふきの葉に包んだものを一升マスに入れて苗場に持って行き、桑の木で組んだ三脚の真ん中につるしました。それを、田の水が入る水口(みなぐち)にお供えして、その下に苗を3本さしてお祈りしました。
たくさん炊いた「さぶらぎごはん」は、田植えをする人たちの10時の休けいの時のおやつとしてふるまわれました。

材料・分量

1 精白米 80g
2 96g
3 だいず 10g
4 食塩 0.9g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・精白米はといで水を切っておく。
  • ・大豆をいる。

作り方

  • 精白米に食塩と煎り大豆を入れて炊き込む。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
③大豆→①精白米②水④塩

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 627kcal
たんぱく質 23.3g
脂質 12.6g
カルシウム 336mg
2.9mg
ビタミンA 258μgRE
ビタミンB1 0.10mg
ビタミンB2 0.41mg
ビタミンC 23mg
食物繊維 6.2g
食塩 2.2g
マグネシウム 104mg
亜鉛 2.0mg

献立例

  • さぶらぎごはん
  • ・牛乳
  • ・新じゃがのうま煮
  • ・キャベツのツナあえ

放送資料

さぶらぎごはんは、米ノ庄地区に昔から伝わるごはんです。「さぶらぎ」とは「田開き」という意味です。田植えをする時に苗がうまく育ちますようにとの願いを込めて、ふきの葉に包んだ煎り大豆の炊き込みご飯を桑の木にぶら下げて、田んぼの水がはいる水口においたそうです。
今年も、三雲のお米がたくさんとれますようにとの願いをこめて、また毎日ご飯が食べられることに感謝して、さぶらぎごはんをいただきましょう。

一口メモ

春になると、学校帰りの子どもたちも食べることができるように、苗取り場の水口にさぶらぎごはんをたてかけておいた。また、田植えが終わって、野上がりの時期には、みょうがまんじゅうを隣近所に配った。