茨城県 郷土食

茨城県

茨城県は、首都圏に位置しながら、総延長190㎞にも及ぶ海岸線や全国第2位の広さを誇る「霞ヶ浦」、日本三名漠に数えられる「袋田の滝」、関東の名峰「筑波山」を有するなど、風光明媚な自然に恵まれています。
産業面においても、農産物では全国1位の産出額のメロン、れんこん、干しいも、みずな、ちんげんさい、みつば、せり、同じく全国1位の栗や2位の梨、畜産物では常陸牛や奥久慈しゃもなどがあり、また水産物の漁獲量では全国2位の生産量があり、大変恵まれた状況にあります。
加えて、県南に位置する「つくば市」は、平成19年に東京の「秋葉原駅」との間に「つくばエクスプレス」が開通し、「学術文化研究」の中心都市として、我が国ばかりではなく、世界的にも脚光を浴びています。

地図

煮合い(にあい)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 52kcal
たんぱく質 1.8g
脂質 1.7g
カルシウム 32mg
0.45mg
ビタミンA 150μgRE
ビタミンB1 0.04mg
ビタミンB2 0.08mg
ビタミンC 5mg
食物繊維 2.2g
食塩 0.47g
マグネシウム 18mg
亜鉛 0.2mg

由来

水戸市には、地元産の野菜や、昔から食べ伝えられてきた郷土料理がたくさんあります。
煮合い(にあい)は水戸市下市(しもいち)地方で、お正月やお祝い事などの人が集まるときには欠かせない郷土料理です。 土地でとれる食材を活用した煮物の中に酢を入れて、酢の物のような味付けにしたのが特徴です。

材料・分量

1 れんこん(いちょう切り) 10g
2 にんじん(せん切り) 10g
3 ごぼう(ささがき) 15g
4 乾しいたけ(せん切り) 1g
5 油揚げ(せん切り) 5g
6 しらたき(3cm ざく切り) 10g
7 サラダ油 0.5g
8 砂糖(三温糖) 2g
9 こいくちしょうゆ 2g
10 穀物酢 3g
11 食塩 0.1g
12 だし汁 (乾しいたけのもどし汁+水) 10g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・乾しいたけは洗ってもどす。もどし汁はとっておく。
  • ・れんこんは酢水につけておく。
  • ・ごぼうはさっとゆでる。
  • ・油揚げは油抜きする。
  • ・しらたきは切ってゆでる。

作り方

  • なべにサラダ油を熱し、ごほう、にんじん、れんこん、油揚げ、しらたき、 もどしたしいたけの順に炒める。
  • 火が通ったら、だし汁、砂糖、こいくちしょうゆ、塩を入れ最後に酢を入れ て煮る。

※炒めすぎ、煮すぎないように注意する。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑦サラダ油→③ごぼう→②にんじん→①れんこん→⑤油揚げ→⑥しらたき→④もどししいたけ→⑫だし汁→⑧砂糖→⑨こいくちしょうゆ→⑪塩→⑩酢

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 676kcal
たんぱく質 25.8g
脂質 16.9g
カルシウム 349mg
3.69mg
ビタミンA 355μgRE
ビタミンB1 0.59mg
ビタミンB2 0.6mg
ビタミンC 73mg
食物繊維 6.3g
食塩 2.45g
マグネシウム 102mg
亜鉛 2.4mg

献立例

  • ・ごはん
  • ・牛乳
  • ・納豆
  • 煮合い
  • ・鮭汁(さけじる)
  • ・青梅ゼリー

放送資料

今日は水戸市の郷土料理です。水戸市で作られた野菜として、ごぼう・にんじん、鮭汁に白菜・だいこん・長ねぎが入った煮合いです。
煮合いは、水戸市下市地方の郷土料理で、お正月やお祝い事など人が集まるときには欠かせません。酢が入るため日持ちします。初めて食べる人は、郷土の味を味わってみましょう。煮合いの他にも水戸市には、地元産の野菜や昔から食べ伝えられた郷土料理がたくさんあります。皆さんも、郷土の恵みに感謝し、水戸の食文化を見直してみましょう。

一口メモ

・煮合いは昔ながらの材料とともに、特産物のごぼうを使って郷土食を出しています。
・現在水戸市で栽培されているごぼうは、根の長さが40cm前後の短根ごぼうです。シャキッとした食感と食味が自慢で、香りが良く甘みがあるのが特徴です。柔らかく、歯ざわりが良いのでさっと湯がいてサラダにしたり、酢漬けにするとおいしく食べられます。
・お正月やお祝いごと等人が集まる時に作られてきたものです。

参考資料

  • ・「食彩百景」 茨城県食生活改善推進団体連絡協議会