兵庫県 郷土食

兵庫県

兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海から淡路島を介して太平洋へと続いています。大都市から農山村、離島までさまざまな地域で構成され、多様な気候と風土を通して、海水浴やスキー、温泉などの多彩なレジャーが楽しめることから「日本の縮図」といわれています。
都市部では、鉄鋼や造船、機械などの産業が盛んな一方、山間地域や日本海側では、豊かな自然にも恵まれ、牛肉や猪肉、瀬戸内のたこや鯛、日本海ではいかやかになど、農林水産業が盛んです。それぞれの土地で獲れた四季折々の山の幸、海の幸を使い、素材を生かした料理があります。

地図

ぼたん鍋(ぼたんなべ)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 550kcal
たんぱく質 42.5g
脂質 30.5g
カルシウム 600mg
9.0mg
ビタミンA 430μgRE
ビタミンB1 0.45mg
ビタミンB2 0.45mg
ビタミンC 40mg
食物繊維 8.0g
食塩 5.5g
マグネシウム 150mg
亜鉛 6.0mg

由来

明治時代、肉食禁止が解かれると、兵庫県篠山(ささやま)でみそ仕立てのぼたん鍋が生まれ、さらに食用として親しまれるようになりました。
篠山に陸軍歩兵部隊第70連隊の若者たちが訓練の一貫としてつかまえたイノシシの肉をみそ汁にして食べ、さらにアレンジしたものがぼたん鍋の起源になっ たといわれています。
「ぼたん鍋」という名前は、しし肉をお皿に並べていくと、ぼたんの花のように見えるところからついたといわれてい ます。

材料・分量

1 いのしし(スライス) 100g
2 だいこん(いちょう切り) 100g
3 にんじん(いちょう切り) 50g
4 焼き豆腐(一口大角切り) 125g
5 つきこんにゃく 35g
6 はくさい(短冊切り) 100g
7 淡色辛みそ 22.5g
8 赤色辛みそ 19g
9 根深ねぎ 25g
10 さんしょう(粉) 0.1g
11 煮干し 10g
12 200g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・つきこんにゃくはゆでておく

作り方

  • 煮干しでだし汁をとり、その中にいのししの肉を入れる。
  • だいこん、にんじんを入れる。
  • にんじんがやわらかくなったら、焼き豆腐、つきこんにゃく、はくさ いを入れる。
  • 淡色辛みそ、赤色辛みそで味つけをし、ねぎを加え、最後に粉さんしょうを加える。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑪⑫だし汁→①いのしし→②だいこん→③にんじん→④焼き豆腐→
⑤つきこんにゃく→⑥はくさい→⑦淡色辛みそ⑧赤色辛みそ→
⑨根深ねぎ→⑩さんしょう(粉)

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 633kcal
たんぱく質 26.1g
脂質 20.3g
カルシウム 390mg
3.0mg
ビタミンA 211μgRE
ビタミンB1 0.47mg
ビタミンB2 0.48mg
ビタミンC 17mg
食物繊維 10.9g
食塩 2.3g
マグネシウム 95mg
亜鉛 2.0mg

献立例

  • ・とうふめし
  • ・牛乳
  • ・ツナと野菜のいため物
  • ・黒豆の煮物
  • ぼたん汁

放送資料

今日は私たちが住んでいる丹波篠山の特産物しし肉を使った献立です。
「ぼたん汁」はしし肉とだいこん、にんじんなどの野菜とともに煮込んだ、みそ仕立ての汁です。
しし肉を皿に並べると、ぼたんの花のように見えるところから、「ぼたん汁」といいます。

一口メモ

「雪がチラチラ丹波の宿にししが飛び込みぼたん鍋」
デカンショ節に歌われる「ぼたん鍋」は、丹波独特の冷え込みが厳しくなってくる頃、お目見えします。
11月15日、イノシシ猟の解禁とともにぼたん鍋のシーズンです。
イノシシの肉自体は、厚いわりには淡泊で、熱い肉を口に入れてもやけどしないと言われている。煮込めば煮込むほどますますやわらかくなり、また、精が強いため、食するほどに、体がほてってくる。

参考資料

  • ・「丹波篠山ぼたん鍋ガイド」 兵庫県篠山市ホームページ