北海道 郷土食

北海道

北海道は、四方を海に囲まれ、気候は亜寒帯で梅雨がなく、湿度や気温も低く四季がはっきりしています。そして日本海沿い、太平洋沿い、オホーツク海沿い、内陸の4つの地域に分けられ、豊かな自然環境に恵まれています。
農業、漁業、酪農が盛んで、生産量全国1位の食材が数多くあり、食料自給率は200%です。
牛乳、米、麦、豆類、じゃがいも、玉ねぎ、人参、大根などや、鮭、さんまなどの魚介類の宝庫です。

地図

ジンギスカン(じんぎすかん)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 184kcal
たんぱく質 9.6g
脂質 8.4g
カルシウム 35mg
1.6mg
ビタミンA 8μgRE
ビタミンB1 0.13mg
ビタミンB2 0.16mg
ビタミンC 35mg
食物繊維 2.6g
食塩 1.4g
マグネシウム 33mg
亜鉛 2.4mg

由来

ひつじの肉は世界で広く食べられていますが、日本で食べられ始めたのは、大正時代といわれています。北海道では、滝川市にある道立種羊場(しゅようじょう)が綿羊飼育を奨励し、羊肉が手に入りやすかったことと、玉ねぎなどの北海道の野菜が食べ合わせによかったことで、「ジンギスカン」が各家庭で食べられるようになりました。
伝説では、モンゴル帝国のチンギスハーンがかぶとの上で羊肉を焼いて食べたことから、この名がついたといわれていますが、モンゴルには羊肉を焼いて食べる習慣はありません。中国料理の「鍋羊肉(コウヤンロウ)」がジンギスカンのルーツであるともいわれていて、それを日本人が食べやすいように工夫してできた料理といわれています。

材料・分量

1 ラム肉 40g
2 しょうが(根茎) 0.4g
3 にんにく 0.4g
4 本みりん 1g
5 こいくちしょうゆ 2g
6 なたね油 0.3g
7 じゃがいも(0.5cm輪切り) 30g
8 たまねぎ(1cm輪切り) 50g
9 キャベツ(3cmたんざく切り) 20g
10 りょくとうもやし 40g
11 ピーマン(1/6切り) 10g
12 なたね油 0.2g
13 しょうが(根茎) 0.5g
14 にんにく 0.3g
15 たまねぎ 5g
16 りんご 5g
17 砂糖(きび砂糖) 0.5g
18 トマトケチャップ 2g
19 ウスターソース 4g
20 こいくちしょうゆ 4g
21 ぶどう酒(赤) 1g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・ラム肉に、しょうが、にんにくと本みりん、こいくちしょうゆで下味をつけておく。
  • ・じゃがいもは下ゆでしておく。

作り方

  • ⑬~⑯の合わせ調味料の野菜をミキサーにかけ、⑰~21)の調味料を入れて加熱しタレを作る。
  • ジンギスカン鍋に⑫なたね油をひいて熱し、下味をつけたラム肉、たまねぎ、キャベツ、もやし、ピーマン、下ゆでをしたじゃがいもを焼く。
  • 1のタレをつけて食べる。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑬~⑯野菜→⑰~21)調味料→⑫なたね油→①下味をつけたラム肉→
⑧たまねぎ→⑨キャベツ→⑩もやし→⑪ピーマン→⑦ゆでたじゃがいも

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 689kcal
たんぱく質 22.6g
脂質 18.0g
カルシウム 288mg
2.7mg
ビタミンA 122μgRE
ビタミンB1 0.33mg
ビタミンB2 0.52mg
ビタミンC 61mg
食物繊維 4.0g
食塩 2.2g
マグネシウム 94mg
亜鉛 4.8mg

献立例

  • ・ごはん
  • ・牛乳
  • ジンギスカン
  • ・たたききゅうり
  • ・オレンジゼリー

放送資料

北海道には、綿羊(毛糸をとるための羊)飼育の研究所があったため、ほかの地域よりも羊の肉が手に入りやすかったことから、各家庭でジンギスカンが食べられるようになりました。
本来は、羊の肉と野菜をジンギスカン鍋で焼いて食べる料理ですが、学校給食では焼くことができないので、野菜とラム肉を別々に炒め、たれとあえています。たれは、本格的な味になるように、玉ねぎ、りんご、生姜、にんにくなどのいろいろな材料を合わせて学校で作っています。
夏場の食欲のない季節に、もってこいの料理です。

一口メモ

ジンギスカンは、たれに漬け込んだ羊肉を焼くもの(滝川市)と、焼いてからたれを付けるもの(月寒〔つきさっぷ〕)がある。
また、肉は臭みが強いマトンの方が主流であったが、1980年代後半のバブル期以降は、ラム肉(子羊の肉)に変わってきている。