群馬県 郷土食

群馬県

群馬県は、日本列島のほぼ中央に位置しており、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)をはじめ、利根川の清流、尾瀬湿原、湖沼や渓谷など、変化に富んだ大自然に恵まれています。
また、草津、伊香保、水上、四万をはじめとする数多くの温泉地があることでも知られています。県の形は、上毛かるたに「鶴舞う形の群馬県」とうたわれているように、空を舞う鶴の形に似ています。
こんにゃくいも、きゅうり、生しいたけ、ほうれん草、キャベツ、ねぎなどの農産物や牛肉、豚肉、鶏肉の生産が盛んであり、「農業王国」「畜産王国」といっても過言ではありません。

地図

呉汁(ごじる)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 92kcal
たんぱく質 6.1g
脂質 3.8g
カルシウム 3.8mg
1.6mg
ビタミンA 120μgRE
ビタミンB1 0.06mg
ビタミンB2 0.04mg
ビタミンC 5mg
食物繊維 2.7g
食塩 1.2g
マグネシウム 1.6mg
亜鉛 0.8mg

由来

呉汁とは、水に浸してやわらかくした大豆をすりつぶして絞ったものを入れたみそ汁を いいます。大豆を水に浸してすりつぶした汁を「ご(豆汁、豆油)」と言い、「ご」を入れたみそ汁なので、「呉汁」と呼ばれるようになりました。枝豆で作った呉汁は「枝豆呉汁」や「青呉汁」と呼ばれます。

材料・分量

1 ごぼう(小さめささがき) 6g
2 板こんにゃく(短冊切り) 10g
3 にんじん(0.5cm いちょう切り) 8g
4 だいこん(0.5cm いちょう切り) 20g
5 さといも(1cm いちょう切り) 20g
6 ゆで大豆 10g
7 豆乳 10g
8 根深ねぎ(小口切り) 5g
9 米みそ(淡色辛みそ) 8g
10 煮干し 3g
11 120g
12 サラダ油 1g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・煮干しと水でだしをとっておく。
  • ・こんにゃくは切ってからゆでておく。
  • ・ゆで大豆はミキサーにかけて、細かくしておく。

作り方

  • 鍋に油を熱し、ごぼうを香りがでるまで炒める。
  • 1にこんにゃく、にんじんを入れてサッと炒める。
  • だし汁を加え、だいこん、さといもを入れて煮る。
  • 細かくしたゆで大豆と豆乳を入れ、ふきこぼれないように注意して煮る。
  • 米みそ(淡色辛みそ)を入れ、味を整え、最後にねぎを加える。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑩⑪だし汁→⑫サラダ油→①ごぼう→②こんにゃく→③にんじん→
だし汁→④だいこん→⑤さといも→⑥ゆで大豆→⑦豆乳→
⑨米みそ→⑧ねぎ

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 676kcal
たんぱく質 27.5g
脂質 19.7g
カルシウム 393mg
3.1mg
ビタミンA 406μgRE
ビタミンB1 0.88mg
ビタミンB2 0.58mg
ビタミンC 82mg
食物繊維 6.7g
食塩 2.4g
マグネシウム 113mg
亜鉛 4.3mg

献立例

  • ・上州かみなりごはん
  • ・牛乳
  • ・赤城豚のきのこソース
  • ・茹で野菜(ブロッコリー)
  • ・白菜の浅漬け
  • 呉汁
  • ・みかん

放送資料

冬の寒い季節に体を温めてくれる料理の一つとして「呉汁」があります。大豆をすり潰したものを「呉」といい、それを野菜たっぷりの汁の中に入れたものが呉汁です。
昔は、肉や魚が毎日食べられるわけではなかったので、大豆は貴重なたんぱく源でした。豆腐は家で作っていたので、今のように毎日食べられるものではありませんでした。
そのような中で、呉汁はたんぱく源が手軽にとれる大豆料理として、寒い冬にはよく作られたようです。昔から伝えられてきた食文化を、これからも大切に伝えていきたいですね。

一口メモ

昔は、肉や魚は毎日食べられるわけではなかったので、大豆は大切なたんぱく源であった。豆腐は各家で作り、たんぱく質が手軽にとれる大豆料理として、寒い冬にはよく作られていたようである。

参考資料

  • ・ぐんまの元気づくり事業「元気が出る食活動レシピ集」 編集:群馬県、群馬県教育委員会、ファイトぐんま推進会議元気が出る食実行委員会