群馬県 郷土食
群馬県
群馬県は、日本列島のほぼ中央に位置しており、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)をはじめ、利根川の清流、尾瀬湿原、湖沼や渓谷など、変化に富んだ大自然に恵まれています。
また、草津、伊香保、水上、四万をはじめとする数多くの温泉地があることでも知られています。県の形は、上毛かるたに「鶴舞う形の群馬県」とうたわれているように、空を舞う鶴の形に似ています。
こんにゃくいも、きゅうり、生しいたけ、ほうれん草、キャベツ、ねぎなどの農産物や牛肉、豚肉、鶏肉の生産が盛んであり、「農業王国」「畜産王国」といっても過言ではありません。
豆腐めし(とうふめし)
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 351kcal |
たんぱく質 | 9.5g |
脂質 | 4.8g |
カルシウム | 79mg |
鉄 | 1.3mg |
ビタミンA | 36μgRE |
ビタミンB1 | 0.27mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
ビタミンC | 1mg |
食物繊維 | 1.2g |
食塩 | 0.5g |
マグネシウム | 40mg |
亜鉛 | 1.6mg |
由来
昔から利根地区は大豆の産地で、もめん豆腐作りも盛んでした。
豆腐めしは「しょうゆめし」に、消化のよい木綿豆腐を炒めて入れたところ、おいしかったのがはじまりです。
大豆は荒れ地でも作れる作物だったため、大豆加工品は貴重なたんぱく源として昔の人の生活の知恵が受け継がれて きた料理といわれています。
材料・分量
1 | 精白米 | 80g |
2 | 水 | 96g |
3 | 木綿豆腐 | 60g |
4 | にんじん(3cm 短冊切り) | 3g |
5 | ぶなしめじ(細かく裂く) | 10g |
6 | にぼし粉 | 0.3g |
7 | 砂糖(三温糖) | 1.5g |
8 | 清酒 | 0.5g |
9 | 本みりん | 1g |
10 | こいくちしょうゆ | 3g |
11 | サラダ油 | 1.5g |
下ごしらえ・作り方
下ごしらえ
- ・木綿豆腐はしぼって水をきっておく。
作り方
- 精白米を炊く。
- 鍋にサラダ油を熱し、木綿豆腐を細かくなるようによく炒める。
- にんじんとぶなしめじを入れ、さらに炒める。
- 調味料を入れ全体に味がからむように煮汁がなくなるまで炒める。
- 炊き上がったごはんに4を混ぜる。
子どもたちが作るための手順
※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
①②→⑪サラダ油→③木綿豆腐→④にんじん→⑤ぶなしめじ→
⑥にぼし粉→⑦砂糖→⑧清酒→⑨本みりん→⑩こいくちしょうゆ→
たきあがったごはん
給食献立例
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 652kcal |
たんぱく質 | 29.9g |
脂質 | 16.9g |
カルシウム | 369mg |
鉄 | 2.6mg |
ビタミンA | 347μgRE |
ビタミンB1 | 0.63mg |
ビタミンB2 | 0.68mg |
ビタミンC | 28mg |
食物繊維 | 5.6g |
食塩 | 2.7g |
マグネシウム | 125mg |
亜鉛 | 3.2mg |
献立例
- ・豆腐めし
- ・牛乳
- ・さけの塩焼き
- ・磯和え
- ・田舎汁
- ・りんご
放送資料
豆腐めしは、群馬県の利根地区の郷土料理です。
昔は豆腐だけでしたが、給食ではにんじんやきのこを入れて彩りや栄養のバランスを考えた混ぜごはんにしてあります。
豆腐には、植物性たんぱく質やビタミン、ミネラルがたっぷり含まれています。さらに、エネルギーが低いため、健康食品として注目され食べられるようになりました。
動物性食品に偏りがちな現代人の食生活を見直すためにも、昔ながらの和食の料理をお家の人と一緒に作って食べてみましょう。
一口メモ
群馬県の利根地区では、数年前までは、お祝い行事や消防団の秋期点検などの時には、必ず大原名物の豆腐めしがふるまわれていた。
米が貴重だった時代、豆腐や野菜を入れて、かさを増(ま)やした昔の人の知恵や工夫が生かされている。
参考資料
- ・「上州ふるさとの味おいしいレシピ」 群馬県庁企画課「上州ふるさとの味」PR 検討会
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