千葉県 郷土食
千葉県
千葉県は、首都圏の東側に位置し、四方を海と川に囲まれた人口613万人の県です。県の北部は、下総台地や、利根川流域と九十九里浜沿岸に広がる平野があり、南部は300メートル級の房総丘陵があります。温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、農業、水産業が盛んです。東京湾沿岸には、石油や鉄鋼を中心とした京葉 (けいよう)工業地域があります。また、新東京国際空港(成田空港)や東京湾アクアライン、東京ディズニーランドも有名です。
主な特産物は、落花生や梨、スイカ、イチゴ、菜の花、びわ等に加え、あじやいわし、ひじき、あさり、牛乳などがあります。
祭り寿司(まつりずし )
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 155kcal |
たんぱく質 | 4.8g |
脂質 | 1.4g |
カルシウム | 48mg |
鉄 | 0.8mg |
ビタミンA | 127μgRE |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.14mg |
ビタミンC | 12mg |
食物繊維 | 2.1g |
食塩 | 2.1g |
マグネシウム | 24mg |
亜鉛 | 0.7mg |
由来
昔、葬式のとき「むすび」を振舞いましたが、「むすび」だけでは物足りないということで、ずいきを甘く煮て芯にしたものを振舞ったことが始まりといわれてい ます。その後、芯に干瓢(かんぴょう)も使われるようになりました。約70年前には干瓢を赤く染めるようになり、お祝いやお祭りにも使われるようにな りました。地域によって多彩な図柄を入れて巻くようになり、今や100種類以上あるとも言われてい ます。東京湾で養殖されるのりと干瓢を主な材料にして、独特な模様を作り上げてきました。「太巻き祭り寿司」は、さらにいろいろな工夫が加わり、栄養のバランスも考慮され、千葉県だけでなく全国に普及し、切り口がきれいで、味もよいので喜ばれています。
材料・分量
1 | 精白米 | 228g |
2 | 水 | 270g |
3 | 穀物酢 | 50g |
4 | 砂糖(上白糖) | 18g |
5 | 食塩 | 3.7g |
6 | 花おすしの素 | 48g |
7 | 焼きのり | 2枚と1/4 |
8 | 棒チーズ | 2本 |
9 | 野沢菜漬物 | 20g |
※花おすしの葉は市販品です。 昔は梅酢や桜でんぶを使っていました。
下ごしらえ・作り方
下ごしらえ
- ・すし酢をつくる。
- ・白のすしめし400g、桃色のすしめし125g を作っておく。
- ・焼きのりを切っておく。1枚と1/4を5枚
- ・棒チーズをのりのはばと同じに分けておく。
作り方
- 桃色のすめしを25g づつ5つに分けておく。
- 1/4枚の焼きのりを巻きすの上に横長におき、桃色のすしめしをのせて細巻き5本を作る。
- 巻きすに焼くのりを縦長におき、白のすしめしを両手に2杯(200g)とり、平らに広げる。
- 横中央に花びらを1本おき、その両脇に2本づつ計5本の花びらを1.5cm 程度の間隔をとりながら並べる。間に野沢菜を少しづつ入れる。
- 巻きすごと縦位置に持ち替え、左右両端を寄せながら花びらがよった時、中心部になるチーズをくぼみにつめて巻き込む。
- 花びらができたら、残りのすしめしをつめて、のりを巻き合わせる。
- 8等分に切ります。
子どもたちが作るための手順
※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
①②ごはん
白のすしめし ③酢④砂糖⑤塩
桃色のすしめし ③酢④砂糖⑤塩→⑥花おすしの素→⑦焼きのり→⑨野沢菜漬物→⑧棒チーズ
給食献立例
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 667kcal |
たんぱく質 | 30.2g |
脂質 | 15.9g |
カルシウム | 428mg |
鉄 | 4.1mg |
ビタミンA | 782μgRE |
ビタミンB1 | 0.42mg |
ビタミンB2 | 0.86mg |
ビタミンC | 79mg |
食物繊維 | 11g |
食塩 | 3g |
マグネシウム | 156mg |
亜鉛 | 3.9mg |
献立例
- ・太巻き祭り寿司
- ・(桃の花・ろくちゃん)
- ・牛乳
- ・いろどり
- ・のり和え
- ・すまし汁
- ・みかん
放送資料
太巻き祭り寿司は、千葉県の郷土料理です。安房や上総という、千葉県でも南の地方で作られていたものです。いろいろな模様を太巻き寿司で表現するのが特徴で、模様の種類は100種類以上あるとも言われています。給食では、「桃の花」と「ろくちゃん」を作りました。郷土料理を受け継ぎ、伝えていくことは、昔の人の食生活の知恵を知り、食べ物に感謝し、私たちの住む千葉県を大切に思う心をずっと伝えていくことでもあります。千葉県の郷土料理はまだ他にもあります。何があるか調べてみましょう。
一口メモ
太巻き祭り寿司は、農村部で発達したもので、米と海苔に地元の農産物やかんぴょうを材料に用いて作り、米を作る農民の手から生まれたところに価値があるといわれている巻き寿司である。
「太巻き祭り寿司」とは、西の岡山の祭りずしに対して、東の祭り寿司として「太巻き祭り寿司」で紹介されている。
参考資料
- ・行田市観光協会HP
千葉県