愛知県 郷土食
愛知県
日本列島のほぼ中央に位置し、温暖な気候、肥沃な土地、豊かな水と緑に恵まれています。
古代より交通の要所として栄えた地域であり、尾張、三河と呼ばれていました。戦国時代には、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三傑が活躍し、県下にその名残が多く見られます。郷土料理には、食に対する先人の愛情と知恵がつまっています。
「ものづくり愛知」と呼ばれるほど自動車産業を中心とした製造業が盛んですが、農業・商業ともバランスよく共生しているのが特徴です。
きしめん(きしめん)
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 251kcal |
たんぱく質 | 10.4g |
脂質 | 2.4g |
カルシウム | 34mg |
鉄 | 0.7mg |
ビタミンA | 228μgRE |
ビタミンB1 | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.09mg |
ビタミンC | 3mg |
食物繊維 | 2.6g |
食塩 | 2.1g |
マグネシウム | 28mg |
亜鉛 | 0.7mg |
由来
きしめんの名前の由来は、昔はキジの肉を使用した「きじめん」という麺類があり、それがなまって「きしめん」となったという説、また紀州藩の殿様が、尾張藩の殿様におみやげで持ってきた麺類を「紀州めん」と読んでいたのが変化して「きしめん」となった説などがあります。
徳川御三家の筆頭、尾張藩ではキジやカモなどの鳥の肉は最も珍重され、キジを使ったきじめんは、徳川家だけが食べられる食物でした。 また尾張藩には、「平打ちめん」の名人といわれた料理番がおり、自慢の名物になっていました。この料理番の退職にあたって、一般庶民も高価な鳥肉を油揚げに代えて、食べられることが許され、ひろまりました。これが今の「きしめん」の始めともいわれています。
材料・分量
1 | 鶏もも肉(小間切れ) | 15g |
2 | にんじん(せん切り) | 15g |
3 | 乾しいたけ(もどす) | 1.2g |
4 | 油揚げ(0.5㎝短冊切り) | 3g |
5 | かまぼこ(0.5㎝いちょう切り) | 12g |
6 | 葉ねぎ(小口切り) | 6g |
7 | こいくちしょうゆ | 12g |
8 | 食塩 | 6g |
9 | 本みりん | 0.4g |
10 | きしめんゆで(1食袋入り) | 140g |
11 | かつおけずり節 | 2.5g |
12 | 水 | 180g |
下ごしらえ・作り方
下ごしらえ
- ・しいたけは洗って水でもどす。
- ・かつおけずり節と水でだし汁をとっておく。
- ・きしめんをあたためておく。
作り方
- 鍋にだし汁を入れ、沸騰したら鶏肉を入れてあくをとる。
- 1ににんじん・しいたけ・油揚げ・かまぼこの順に入れる。
- 煮えたら、しょうゆ・食塩・本みりんを入れ、味を整え、ねぎを入れる。
- 3を盛りつけ、1食用のきしめんを入れて食べる。
子どもたちが作るための手順
※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑪かつおけずり節⑫水→①鶏肉→②にんじん→③しいたけ→④油揚げ→⑤かまぼこ→⑦しょうゆ⑧食塩⑨本みりん⑥ねぎ→⑩きしめん
給食献立例
1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)
エネルギー | 652kcal |
たんぱく質 | 25.9g |
脂質 | 22.6g |
カルシウム | 343mg |
鉄 | 2.2mg |
ビタミンA | 386μgRE |
ビタミンB1 | 0.28mg |
ビタミンB2 | 0.49mg |
ビタミンC | 30mg |
食物繊維 | 5.0g |
食塩 | 3.3g |
マグネシウム | 88mg |
亜鉛 | 2.0mg |
献立例
- ・きしめん
- ・牛乳
- ・天ぷら (ちくわ・さつまいも)
- ・おひたし
放送資料
きしめんは名古屋名産の平打ちめんのことで、うどんよりめんが薄くて幅が広いので、独特の食感があります。
このきしめんという名前は、紀州の人が考案したので「紀州めん」、キジの肉を使用したことから「きじめん」という色々な説があり、言葉が変化して今の「きしめん」になったといわれています。
本日の給食のきしめんは、鶏肉・油揚げ・かまぼこ・にんじん・ねぎなどの具がたっぷりと入っています。
郷土の味をよく味わって食べてください。
一口メモ
きしめんは尾張名古屋の名物として全国に知られている。
日本農林規格(JAS)の乾麺の表示では「幅4.5mm 厚さ2mm未満の帯状に成型したもの」が、きしめんと記載されている。
うどんに比べ薄いため、茹で時間は短い。また、うどんと同じように小麦粉に、塩、水を入れて練って作るが、平たく延ばすのには職人の技術と期間を要する。
食べるときの汁には、名古屋特産の濃厚な「たまりじょうゆ」を使う場合もある。関東では、きしめんではなく「ひもかわうどん」とも呼ばれている。
参考資料
- ・名古屋きしめん亭HP
- ・日本料理大事典
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