山梨県 伝えたい⾏事⾷

1月<正月>みみ

1人当たりの栄養量 (1人分)

エネルギー 219kcal
たんぱく質 6.6g
脂質 1.7g
カルシウム 46mg
1.2mg
ビタミンA 159μgRE
ビタミンB1 0.10mg
ビタミンB2 0.08mg
ビタミンC 15mg
食物繊維 4.3g
食塩 2.4g
マグネシウム 34mg
亜鉛 0.5mg

由来

鰍沢町(かじかざわちょう)の山間部に十谷(じっこく)地域があります。昔、隣村との境界争いに「ぜひ勝たせて欲しい」と神さまに願をかけて、もし勝ったときには「福箕(ふくみ)」を奉納すると約束しました。おかげで争いは勝利に終わって、村人たちは約束の福箕を奉納しました。
この言い伝えが現在まで残っていて、この地方では、毎年、正月元旦の朝食には必ず箕になぞられた食べものを作り、これを歳神(としがみ)さまに供え、その後、家族もいただいています。
小麦粉をねって箕のかたちをつくり、野菜といっしょに煮るもので、正月にふさわしい食べものです。箕は神の神域を現す意味も持っています。また、山深い耕地の狭い十谷では、箕は非常に大切にされた農具で、重宝具として奉(たてまつ)られていたのです。

材料・分量

(5人分)

【生地】
1 地粉(中力粉) 200g
2 食塩 2g
3 ぬるま湯 100ml
 
4 かぼちゃ(一口大) 100g
5 じゃがいも(一口大 100g
6 だいこん(いちょう切り) 100g
7 にんじん(いちょう切り) 50g
8 ごぼう(ささがき) 50g
9 生しいたけ(うす切り) 50g
10 根深ねぎ(小口切り) 20g
11 煮干し 20g
12 1.2L
13 麦みそ(淡色白みそ) 80g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・煮干しと水で、だし汁をとる。
  • ・地粉に食塩を入れ、ぬるま湯を加えながらよく混ぜ、なめらかになるまでこね、ぬれ布巾をかけて30分ねかして、生地を作る。

作り方

  • だし汁に、ねぎ以外の野菜を入れ、やわらかくなるまで煮る。
  • 生地をのし板の上でうすくのばし、3㎝位四方に切り、箕のかたちに折る。
  • 1に2を加えて煮る。
  • 沸騰したら、麦みそを入れ味をととのえ、最後にねぎを加えて出来上がり。

学校給食献立例

  • ・おむすび
  • みみ
  • ・牛乳
  • ・さわらの立田揚げ
  • ・和えもの
  • ・みかん