富山県 伝えたい⾏事⾷

11月<報恩講(ほうおんこう)>ほうきんのよごし

1人当たりの栄養量 (1人分)

エネルギー 31kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 1.6g
カルシウム 4mg
0.5mg
ビタミンA 7μgRE
ビタミンB1 0.04mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンC 0mg
食物繊維 1.0g
食塩 0.1g
マグネシウム 15mg
亜鉛 0.2mg

由来

浄土真宗(じょうどしんしゅう)の家では、親鸞聖人(しんらんしょうにん)をしのんで「ホンコサマ」と呼ばれる報恩講(ほうおんこう)が催されます。親戚や近所の人々が集まり、お坊さんの読経(どきょう)を聞いた後、精進料理の御斎(おとき)(報恩講料理)でもてなします。
県内では、大根の葉やなすなど、野菜をゆでて細かく切り、味噌で味付けしたものを「よごし」といいますが、「ほうきんのよごし」は、報恩講料理に欠かせない一品です。
ほうきんは、そうじ用具のほうきに使われるホウキ草の黒い粒状の実です。プチプチした食感が珍しい食べ物です。
報恩講料理には、その年にとれた作物の中で1番上等な食材が使用されています。そこで、古くからも大変重宝がられたほうきんは、直(ちょく)と呼ばれる器にもって御膳(ごぜん)に並べられます。

材料・分量

(5人分)

1 ほうきんの実(とんぶり) 50g
2 黒粒ごま(ごま) 10g
3 こうじ味噌 5g
4 砂糖(上白糖) 20g
5 清酒 5ml

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・ほうきんの実を目の込んだ大きめの袋に入れ、熱湯の中で2~3分ゆで、2昼夜位、水にさらす。 水の濁りがなくなるまで水を数回替える。

作り方

  • 黒粒ごまは炒って、すり鉢で油分が出るまですり、こうじみそ、砂糖(上白糖)、清酒を入れ、さらによくすってごま味噌を作る。
  • 1のごま味噌の中に、固く絞ったほうきんの実を入れて和える。水っぽく仕上げないためにほうきんの実をよく絞る。

学校給食献立例

  • ・ご飯
  • ・牛乳
  • ・焼き魚
  • ・三色おひたし
  • ほうきんのごまよごし
  • ・いものこ汁
  • ・柿