石川県 伝えたい⾏事⾷

12月〜2月<あえのこと>小豆飯(あずきめし)・ハチメの塩焼き

1人当たりの栄養量 (1人分)

エネルギー 468kcal
たんぱく質 9.7g
脂質 1.4g
カルシウム 15mg
1.6mg
ビタミンA 0μgRE
ビタミンB1 0.15mg
ビタミンB2 0.04mg
ビタミンC 0mg
食物繊維 2.7g
食塩 0.5g
マグネシウム 42mg
亜鉛 2.0mg

由来

「あえのこと」は、奥能登地方(おくのとちほう)一帯に伝わる稲作を守る田の神様に感謝する農耕儀礼です。「あえ(饗)」は田の神様をもてなすことで、「こと」はハレの行事をあらわすと考えられています。
12月5日、1年の収穫を終えた田んぼから田の神様を迎え、風呂やごちそうでもてなし、2月9日に田へ送り出すのです。「あえのこと」は家単位の祭りであることから、家々によって相違がみられます。
小豆飯(あずきめし)は田の神様に供えるごちそうの一つで大盛りにして供えます。赤飯の場合もありますが、「米を蒸す」ため稲作には縁起が悪いと考えられています。他に葉付きの二股大根や尾頭付きのハチメ(メバル)、平椀盛りと呼ばれる煮しめ、豆腐のみそ汁、甘酒、ブリの刺身などがあります。
田の神様をもてなした後、料理はすべて家族で分け合って食べます。昔の人にとって「あえのこと」はごちそうが食べられる楽しみの日でもありました。平成21年にユネスコの世界無形文化遺産にも登録されました。

材料・分量

(5人分)

1 精白米 600g
2 あずき(乾) 60g
3 食塩 3g
4 900ml
5 ハチメ(メバル) 5尾
6 食塩 5g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・あずき(乾)を洗い、アクをとりながらたっぷりの水で固めにゆでる。ゆで汁はとっておく。
  • ・ハチメはウロコと内臓を取って、食塩をふりかけておく。
  • ・精白米は洗って水気をきっておく。

作り方

  • 炊飯器に精白米とあずきと食塩、あずきのゆで汁を規定量入れ、炊く。
  • 炊きあがったら、あずきがつぶれないよう軽く混ぜあわせる。
  • ハチメは水分を拭き取り、強火でこんがり焼く。

学校給食献立例

  • 小豆飯
  • ・牛乳
  • 焼き魚(ハチメ)
  • ・あいまぜ
  • ・すまし汁