福島県 伝えたい⾏事⾷

1月<お正月>お平(ひら)

1人当たりの栄養量 (1人分)

エネルギー 123kcal
たんぱく質 11.3g
脂質 3.6g
カルシウム 93mg
1.1mg
ビタミンA 8μgRE
ビタミンB1 0.16mg
ビタミンB2 0.19mg
ビタミンC 4mg
食物繊維 1.9g
食塩 2.6g
マグネシウム 48mg
亜鉛 1.0mg

由来

お平は大晦日(おおみそか)に作られる正月料理で、平椀(ひらわん)に盛ることからお平と名前がつきました。山の物(まいたけ)、海の物(昆布)、川の物(串魚(くしうお))、里の物(山芋・ごぼう・厚揚げ)のおいしさがひと椀に炊き合わされ、自然の恵みへの感謝の気持ちを表しています。
盛りつけ方にも決まりがあり、山芋やごぼうを下にその上に結び昆布・まいたけ・厚揚げを盛り、一番上に串魚を一尾ずつ盛りつけます。
只見町(ただみまち)は豪雪地帯で、冬期間の食材が限られてきました。保存できる食材をていねいに調理し、晴れの食事として食べられてきました。さらに、この一品でたんぱく質・カルシウム・ビタミン類と栄養的にもバランスがよく、冬期間の健康食となる料理です。

材料・分量

(4人分)

1 まいたけ(一人1株) 80g
2 ながいも(皮付きでぶつ切り) 120g
3 ごぼう(5cm長さで斜め切り) 80g
4 まこんぶ(結ぶ) 1本
5 串魚(くしうお)(うぐい(只見ではハヤ・赤はらという)串で焼いた物) 4尾
6 厚揚げ(油揚げでもよい) 4枚
7 880ml
8 こいくちしょうゆ 38ml
9 清酒 12ml
10 本みりん 12ml
11 食塩 4g
12 穀物酢 少々

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・ながいもはひげを火で焼ききり、よく洗い皮をつけたまま切る。
  • ・串魚は洗ってたっぷりの水に5分位浸す。引き上げやすいように、糸に通す。
  • ・まこんぶはもどし、結ぶ。(糸に通す)
  • ・厚揚げは湯通ししておく。ポイント! 煮崩さないように気をつける。

作り方

  • 串魚を浸した水を使い、弱火で5分位煮て、その後静かに引き上げる。
  • その煮汁にごぼうとまこんぶを入れ、こいくちしょうゆを半分入れて10分位煮る。そこにながいもとまいたけを加え、残りの調味料を全部入れて弱火で10分位煮込む。
  • 味が整ったら、厚揚げと串魚を入れ、一煮立ちしたら火を止め一晩置く。
  • 食べる直前に鍋を回すようにして火を通す。

ポイント! 煮崩さないように気をつける。

学校給食献立例

  • ・ご飯
  • ・牛乳
  • ・さばの照り焼き
  • お平
  • ・ごぼうサラダ
  • ・みかん